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武田 光博*; 大貫 惣明*; 渡辺 精一*; 阿部 弘亨; 楢本 洋; P.R.Okamoto*; N.Q.Lam*
Mat. Res. Soc. Symp. Proc., 540, p.37 - 42, 1999/00
共有結合系物質のSi多結晶体でのイオン照射による相安定性について論ずるため、Siの結晶粒界での非晶質化過程に対する、不純物及び応力の効果について電子顕微鏡を用いて調べた結果である。引張応力の印加や不純物としてのB添加は、いずれも照射欠陥の易動度を下げて、粒界での非晶質化を抑制することを明らかにした。
平出 哲也*; 浜 義昌*; 貴家 恒男; 瀬口 忠男
Polymer, 32(14), p.2499 - 2504, 1991/00
被引用回数:19 パーセンタイル:67.41(Polymer Science)新たに開発された芳香族熱可塑性ポリイミド(new-TPI)の引張り特性及び分子運動性の電子線照射効果について研究を行なった。このポリイミドのガラス転移温度は250Cと高く、高温で良い引張り特性を示す。23Cではヤング率強度とも100MGy程度までほとんど変化しないが、のびは、100MGyで初期値の50%程度に減少する。また、高温でのヤング率、強度は照射によって増大し、この高温での改善は分子運動の変化から非酸化的電子線照射によって生成した架橋によるものと結論できる。
瀬口 忠男
Radiation Effects on Polymers, p.442 - 456, 1991/00
ポリエチレン及びエチレンプロピレン共重合体のモデル化合物として、n-パラフィンとスクワランを選び、線照射効果を解明した。放射線架橋及び分子鎖切断の確率を正確に求めるとともに、反応の起る部位についても明らかにした。また、結晶性との関係、照射温度の効果に関する知見を得た。これらを総合して、反応機構を提案した。
瀬口 忠男; 荒川 和夫; 田村 直幸; 勝村 庸介*; 林 成幸*; 田畑 米穂*
Radiation Physics and Chemistry, 36(3), p.259 - 266, 1990/00
ポリエチレンのモデル化合物として、n-CH及びn-CHに線照射して生成される架橋物と分解物を高分子量質量分析計で調べた。照射線量を上げると、2量体から5量体までの架橋生成物が同定できた。しかし、架橋生成物にはより多くの不飽和を含むことがわかった。このことは2重結合を有する分子は架橋が起こり易くなるためであると考えられた。一方、分子鎖切断生成物はきわめて少なく、放射線による分子鎖切断の確率は無視できるほど小さいことがわかった。
勝村 庸介*; 田畑 米穂*; 瀬口 忠男; 早川 直宏; 吉田 健三; 田村 直幸
Radiation Physics and Chemistry, 26(2), p.211 - 220, 1985/00
有機材料に対する高速中性子の照射効果を研究するために、中性子発生源である原子炉(東大、弥生)内の中性子および線の線量測定を行った。中性子のエネルギー分布とフラックスの分布は金属試料の放射化で測定した。有機物への吸収線量は種々の有機物線量計(レッドアクリレート、ラジオクロミック、PTFE)で測定した。線の割合はCo-60での照射実験と比較することによって求めたが、主としPTFEに生成する過酸化ラジカルの測定を規準にした。これはPTFEに対する中性子の吸収がきわめて小さいからである。この結果原子炉内における高速中性および線の線量と分布を求め、またポリエチレンなどの高分子材料に対する吸収線量を評価した。